修行の5年間

今から5年は海外で修行だ!

bow out:「辞職する」って表現が英語なのに日本っぽい表現で謎

お辞儀文化って日本だけだと思ってたんですけど、そうじゃないんですかね?

こんな表現にであったんですよ!

bow out

身を引く、辞任する

f:id:shugyoosou:20160210065700p:plain

 

She bowed out of the presidential race.(彼女は大統領選から身を引いた)

 

って表現があって、お!これは覚えやすい、不祥事の記者会見だ!って思ったんだけど、あれこれおかしくないって思ったのよ。

謝罪時にお辞儀するのって英語圏でもあるの?

ちなみに英語だと意味はこんな感じになるようです。1900年代初頭から使われ始めた比較的新しい表現なのね。

bow out

Depart, withdraw, resign, as in After five years as chairman, I felt it was time I bowed out, or We'll have to beat them;they'll never bow out. [First half of 1900s]>

http://idioms.thefreedictionary.com/bow+out

いろんな疑問がふつふつと湧き出てきたから、ちょっと調べてみました。 

英語圏で謝るときお辞儀をするのか?

自分の印象とか、なんとなく今まで見聞きしてきた情報からするとNoだよねって思ってたんだけど、根拠となる情報は?と言われると何も出てこないから、検索してみることに。するとこういう記事に遭遇。英語学習者ならご存知の方も多いと思いますが、Hapa英会話のJunさんの記事から。

 

最も印象に残ったのは日本の謝罪会見。言葉では上手く表現できない、衝撃的な映像だった。黒いスーツを羽織った、お偉いさん達が細長い机の後ろに1列に並び、「心よりお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした」と一斉に頭を下げ、10秒以上そのポジションを保つシーンだ。まず、アメリカではありえない謝罪の仕方である。

謝る日本人。謝らないアメリカ人。 | 英語学習サイト:Hapa 英会話

 

とりあえずアメリカではお辞儀は謝罪の表現にはならないみたいですね。

イギリスもどうか参考文献がないか探してみたけど、見つからなかったため、このあたりに詳しい方ご覧になっていたらコメント欄に情報いただけると幸いです。

だけど、逆に謝罪の際に頭を下げるという習慣があるというような記事も見つからなかったので、英語圏に謝罪の時のお辞儀文化はないって仮定して次へ進みましょう。

 

舞台を去るときのお辞儀から来ているのでは??

次に試みたのが、googleの画像検索。僕が覚えにく表現だったり単語を覚えるときによくやるのですが、言葉のイメージを視覚的にとらえられるのでオススメです。

「bow out」とのみgoogleの検索バーに入れるとこんな結果が帰ってきます。

 

bow out - Google 検索

 

こちら押してみるとわかりますが、舞台にいる役者の画像や、両手を広げて足を組んで軽く頭を下げている人の画像がでてきます。劇の最後に役者が頭を軽く下げて、袖に去っていく。この一連の動作がこの語源になってるんじゃないでしょうか?

 

あ!そいえばっておもって、世の中に映画が普及したのっていつなんだろって調べると、1800年代の後半。

 

ビンゴ!

 

そして映画が始まってからの40年間は、音のないサイレント映画だったとのこと。

あくまで僕の仮説の域を超えませんが、1800年代の後半から映画が普及し始めた影響なのではと。映画の中では最後に役者が軽く頭を下げて、画面から退場して映画が終わるというような流れになっていたのでは?

まさにbowしてoutですね。

そんな映画のワンシーンから、日常表現としてbow outが徐々に、「身を引く」とか「辞任する」といった意味に変化していったんじゃないかなと思います。

 

仮説の正しさはわからないけど、なんとなく筋通ってて自分なりに納得できたし、表現も覚えられたから良しとするか!