大企業志望の就活生は自己分析する前に、島耕作シリーズを読んだほうがいい。
今年の春に入社が決まっている日本の大企業の内定者もそうですね。いや、逆に読まないほうがいいかも。笑
僕は新卒で入社した会社を2年半で退職してるんですよ。
理由は一つだけではありませんが、社会人になってサラリーマンとして働くことに、幻想を抱いていたんですね。いわゆるギャップってやつ。同期で一番に出世してやるとか、営業で成績を残して上に上り詰めてやる!とか考えてたんですけど、どうもなかなか自分が考えていた世界とは違う、そして自分にはそういった振る舞い方はできないなと。
もし島耕作シリーズを就活の時にあらかじめ読んでいたら、日本の企業ってこんな感じなのか!とある程度現実を受け止める心構えができてたかもって思うわけ。で、新卒入社して2年半では前の会社を辞めなかったかもしれないし、場合によっては全く違う会社に入社していたのではないかと。
だから、大学生のみなさんが入社してから数年でそんなギャップで落ち込んだり、思い悩んだりしてほしくないなーと思ってこの本を紹介したいと思います。
おそらく名前だけだったら知ってる人多いんじゃないかな。
で、実際どんなマンガなの?
「松下電器産業」をモデルにした、「初芝電器産業」の会社員島耕作のサラリーマン生活を描いた物語。 当時の日本や世界の経済状況を交えながらのストーリーで、日本経済の歴史も読みながら学ぶことができます。
端的に、島耕作シリーズを読むことで描かれていることとしては、
・サラリーマンには理不尽なことが多く、それに対して粛々とした対応が求められること
・仕事の実力だけでなく、上の人とのコネが出世には重要なこと
だと思います。
僕が前にいた会社は典型的な日本の大企業の体質だったので、「すごくよくわかる!」「そういえばこんな感じの人もいたなー」と、共感することが多々ありました。
どんな理不尽で厳しい状況でも活路を見つけ、結果的には自分の成果にしてしまう島耕作のストーリーに勇気づけられたりもします。
僕もまだシリーズを読んでいる最中ですが、まずはシリーズ第一弾の「課長島耕作」から。そのあとは以下のようにシリーズが発刊されているので、順番に読んでみるのがいいかと。()内は週刊誌の連載期間です。
課長島耕作 (1983-1992)
部長島耕作 (1992-2002)
取締役島耕作 (2002-2005)
常務島耕作 (2005-2006)
専務島耕作 (2006-2008)
社長島耕作 (2008-2013)
会長島耕作 (2013~)
ヤング島耕作 (2001-2010)
係長島耕作 (2010-2013)
学生島耕作 (2014~)
だまされたと思って一巻だけでも読んでみたら?
マンガをの内容を真に受けて、自分の将来の判断材料にしていくなんて馬鹿げていると思うかもしれませんが、ぜひ課長編だけでも読んでみてください。そして、先輩で島耕作シリーズを読んだことのある大企業勤務の方がいれば、聞いてみるといいと思いますよ!さらにリアルな実情が聞けるかと。
あ、でも島耕作の女性関係は現実離れしてるので、そこは期待を抱かないように!笑